テーマ : 鹿児島の長所・短所とは?
日時 : 2023年10月31日(火) 19:30 – 21:00
会場 : 妙行寺門徒会館
この秋の鹿児島県内は、国体 + かごしま大会も開催されました。全国各地から数多くの競技選手や関係者の方々が一堂に集い、非日常感を感じたのではないでしょうか。
今回の哲学カフェにご参加いただいた皆様も、鹿児島県外や海外で暮らした経験のある方、ありがたいことに鹿児島へ移住されてきた方も複数名おられたようでした。このテーマを開催できて良かったと思います。鹿児島も広い。北薩南薩に大隅地方、南は与論島まで。南北約600キロで総面積は9000平方キロメートル、28の有人離島があります。
皆様に伺った鹿児島の長所は「夏の風物詩、地域単位でも大小の六月灯(夏祭り)がある」「温泉が多い。近くの公衆浴場を気軽に利用できる」「食の宝庫。農畜産物から漁業まで豊富でおいしい。焼酎もおいしい。品質の高い「食」が割安である」「海や山の距離が近い。空気がおいしい。自然が近い = いつでも行けるという認識かもしれない。意外に鹿児島の人たちは世界遺産の屋久島、ハイキングなどは足が向いていないようだ」「明治維新は薩摩に力のあった時代。歴史スポットも数多い」など。
皆様に伺った鹿児島の短所は「鹿児島市内は車の混雑率が全国有数レベル」「行きたいコンサートや美術展の開催が少ない。県内各地で大小数えきれない程に開催されているが、情報が多すぎで見過ごすことも多い。なにか情報のコンシェルジュのような環境作りが進むとありがたい」「子どもの教育の選択肢が限られる。男女ともに大学進学率が低い」「仕事の量や幅が限られる。専門性や知識経験等を活かせる(所得や待遇を含めて)職場環境は少ない / 都会の仕事を受け持つことも多い」「長年存在するもの後世に残すのではなく、その都度の理由を付けて壊す文化があるようだ」など。
桜島はシンボルとしてのメリット x デメリットを併せ持つ存在。それでも欠かせない存在。桜島が「そこにあること・見えること」は、日常の安心感(安心ばかりではないけど)に繋がる。実際に暮らす私たちは、当たり前のこととして「鹿児島の魅力を忘れている」かも。私も対話を聞きながら「自分も鹿児島は知っているようで、知らないことばかりだな」と思いました。
天文館や中央駅周辺の再開発は、一帯のこれまでのイメージを一新しました。それでも東京や海外の大都市と同じ衣食住、教育、就業、文化環境を求めても仕方ない点はあります。鹿児島「らしい」という印象が持たれる魅力づくりのために。外側からの意見を積極的に受け入れること。次世代に繋げる私たちの変化、暮らしかたについても。現代の移り変わりを止められない時代だからこそ、改めて考えてみることはいかがでしょうか。
– 次回の開催について
12月19日(火)に妙行寺門徒会館にて。参加予約は「12月1日19時30分」より、ホームページで開始予定となります。初めての方もお気軽にお越しください。皆さまのご参加をお待ちしております。