テーマ : 人はなぜ旅をするのか?
日時 : 2020年12月22日(火) 19:30 – 21:00
会場 : 妙行寺門徒会館 / 鹿児島市和田1丁目4番1号
– ふと「旅をしたいな」と感じること、ありませんか。
はじめに、参加者の方々へ「旅をしたい、と感じることはありませんか?」という質問からスタート。そこでは「気分転換したいとき」「日常に飽きたとき」「計画せずに出掛けたいとき」「史跡を実際に見たいとき」「非日常に触れたいとき」など、皆様で対話が始まりました。ここから「旅と旅行の違いは何か?」についても考えていただきました。
– 旅と旅行。同じもの?違うもの?
【 “旅”の印象について 】
「ひとりでできる」
「行き当たりばったり」
「哲学カフェに参加することも旅」
「旅に距離は関係ない」
「現地での出会いや発見がある」
ほか
【 “旅行”の印象について 】
「計画を立てる」
「お客として出掛ける」
「複数人で楽しむもの」
「時間の制約がある」
「きまりがある」
ほか
具体的な経験談も含む対話を通じて【1.旅という大枠の中に「旅行」が含まれるかも? / 2.旅は明確な目的がない(旅行は「目的」がある)】という流れに進みました。確かに旅行は「予定を立てることに始まり、車や交通機関で移動して、限られた時間の中でルールを守って楽しむイメージ。帰宅後には「やっぱり自宅がいちばん」という会話もありますね。笑
旅行よりも「旅」は解釈が広いこと。後半は少々掘り下げていきます。
– 旅に求めるもの / 旅は近くにもある。
旅は偶発性、五感を刺激して活性化するもの。日常とは違う異文化を体験できるもの。人生そのものが旅という方もおられました。また「旅は求めるものではないかもしれない?」..という考え方も共有しました。
読書も旅だし、インターネット上で旅することもできる。本屋さんに陳列された雑誌に目を奪われることも旅。大切なこととして、旅はポジティブなものばかりではないこと。(歴史を振り返ると) 北部九州に赴いた防人、海外の奴隷制度… 宗教的な「巡礼の旅」も命がけだったこと。交通が発達した現代と異なり、徒歩などで遠路見果てぬ聖地へ辿り着いたときには「ここで死んでもいい..」という心境にもなったそうです。
旅は冒険、憧れ、偶然と出会うこともできる。寄り道や遠回りしても道しても大丈夫。90分を通じて、これからも「旅する日常」を大切にしたいと感じた哲学カフェとなりました。
本年もたにやま哲学カフェにご参加いただき、ありがとうございました。どうぞ、よいお年をお迎えください。
– 次回の開催について
2021年2月23日(火・祝)に、妙行寺門徒会館にて予定しております。2月1日にホームページ、フェイスブックでテーマ発表と参加受付を開始いたします。