テーマ : 郷土愛とは?
日時 : 2021年10月26日(火) 19:30 – 21:00
会場 : 妙行寺門徒会館 / 鹿児島市和田1丁目4番1号
8月の哲学カフェはお休みとなりましたので、延期開催分の「郷土愛について」を開催しました。当日は県外出身の方、県外で暮らした経験がある方も多く参加されてたようで、様々な角度から向き合う機会でした。
鹿児島は西郷さんに代表されるように「郷土愛」が強い地域でしょうか。都会はというと、様々な出身地の人が集まる。人の出入りが多い。横の繋がりは「必要以上に意識しない」という印象もあります。但し「江戸っ子」という固有名詞があるように、代々その地に住まれる方もいます。
高校野球。甲子園で郷土代表を応援するのは「郷土愛」なのか。仮に鹿児島が負けてしまったら、九州内で勝ち進む学校を応援する。それもダメなら中国四国地方..という対話もありました。このような感覚は、比較対象だったり五感や愛着といった「直感・本能的」なものがあるかもしれません。
郷土に愛着がない、ということも理解できます。昔の友人たちも全国へ移り住んでしまっている、刺激や仕事の選択肢が少なかった、郷土は息苦しかったほか。そもそも「郷土」は自らの意思で選べませんし、自分のライフスタイルにあった場所へ移ることも自然なこと。反対に郷土に愛着を持つ人が、別の場所で暮らした経験を振り返り「第二の故郷」という言葉が使われることもあります。思い出、人の優しさ、風景。故郷とは「帰ってきたくなる場所」であり、心の拠り所に通ずる気もしました。
郷土「愛」は、自然発生的なものなのか。新しい土地へ移り住んだとき、最初は「この場所は自分にはあわないかもしれない」「帰りたい」と感じたこと。住む年数を重ねることで、自分や家族も馴染んでいく不思議もあったこと。ポイントは「より良い経験」「楽しみが見つかった」ということもあるかもしれません。
郷土の過去と現在、そして未来。
郷土で暮らしている / 自分の生きている間は変わらないでほしい / 衰退を止めたい / 変えたいもの・生み出したいことがある。郷土を守ることも変えることも「愛」や「思い」があるからかもしれないですね。
– 次回の開催について
12月21日(火)に、妙行寺門徒会館にて予定しております。12月1日にたにやま哲学カフェのホームページ + フェイスブックでお知らせさせていただきます。是非皆様のご参加をお待ちしております!