テーマ : たにやま哲学カフェは何の役に立つの?
日時 : 2021年12月21日(火) 19:30 – 21:00
会場 : 妙行寺門徒会館 / 鹿児島市和田1丁目4番1号

 

私自身はたにやま哲学カフェが始まる前に、県内の異なる哲学カフェに参加しておりました。今回のテーマに伴い「はじめて参加したとき」を思い出しながら、皆さん対話を聞かせていただきました。

哲学は答えがないもの。考えることに意味を見出したり、自分をみつける。今回19回目の「たにやま哲学カフェ」ですが、重め・軽めのテーマを混ぜつつ、問いとなる映像を見ながら(大好評でした!)だったり、参加定員も変えたりしながら、皆さんに支えられて開催してきました。

初めてご参加の方を含め、たにやま哲学カフェに感じることは「来ておもしろかった」「誰でも参加できる」「ご自身で哲学カフェを開催した時との違い」「板書っている?」「参加者のニックネームは必要?」「アイスブレイクは必要?」「人の話に最後まで耳を傾けることの大切さ」「発言しなくてもいい」ほか。哲学会..の名称よりも「哲学カフェ」という言葉の柔らかさ。哲学カフェは答えを出さないので「モヤモヤ」をお持ち帰りいただくのですが、翌朝は妙にスッキリする。毎月開催でもいい.. とのご意見もありました。

心地よい哲学カフェのために。たにやま哲学カフェの大きな特徴に「お寺の畳の上」で開催していることが挙げられます。年齢や職業・性別関係なく対話ができる場所。そして、哲学カフェは「ひとりでは」できないこと。会場、参加者の皆さん、人数、テーマ。当日始まらないと「どのように進むかわからない」面白さ。

自身の経験や感じたことを「話すことで始まる」対話。参加することでの新しい気付き。スポーツをテレビで観るのと生観戦が異なるように、哲学カフェも「構成するバランス」「会場の空気感」が大切であること。

空気感という曖昧な表現ですが、日常は「曖昧」に溢れており「白でも黒でもないこと」が数多くあります。哲学カフェも答えを求めません。役に立つ・立たないではないではなく、人間であるからこその寛容や優しさ。甘美に纏めると、たにやま哲学カフェは「曖昧で贅沢な楽しい時間」といえるのではないでしょうか。

 

– 次回の開催について

2月22日(火)に、妙行寺門徒会館にて予定しております。2月1日にたにやま哲学カフェのホームページ + フェイスブックでお知らせさせていただきます。是非皆様のご参加をお待ちしております!