テーマ : 人間らしさは無駄に宿る
日時 : 2022年4月26日(火) 19:30 – 21:00
会場 : 妙行寺門徒会館 / 鹿児島市和田1丁目4番1号

人間らしさは無駄に宿る。無駄の対義語は効率、有効、有益.. などなど。

人間らしさは、自分らしさ。欲、非理性的なもの。無駄の対義語にあたる「効率的」「合理的」なものとして、リモートワークや機械化、AI化などもあります。効率化は現代社会に欠かせないものであり、システムをつくる・利用する人間の「思い」もある。そのように考えていくと、人間らしさは「効率化」にも宿るかもしれない…. 情報発信の効率化として利用するSNSも、必然と「人の個性」が出ますよね。

合理的環境は雑談も憚れます。無駄話には「その人らしさ」が出るもの。雑談やコミュニケーションを苦手に感じている方々は、いま以上に「効率化された社会」を求めるのではないでしょうか。

参加された方のご家族の出来事として。子供さんの無駄遣いをお母さんが注意する.. という対話がありました。子供は「どうしても買いたかった」から素直にお金を使った。お父さんは (お母さんが注意するのも分かる / 子供の気持ちも分かるので) 状況をあたたかく見守られていたこと。3人それぞれの考えに共感できて、それぞれに「人間らしい」と感じられる場面ではないでしょうか。

人間らしさという言葉は、多様性の時代に語弊があるかもしれません。チャレンジや経験などに意味や理由を求めるのも人間らしさかも。時間は有限であるのに、なぜ趣味をつくるのか。例えば「楽しい」という感覚は、機械やAIが人間以上に理解しているものでしょうか。

その人らしさ。あたたかさ。他者への想い。共感すること。人生や世の中にはたくさんの無駄があるからこそ、出会い、発見、学び、楽しさ、辛さもある。だからこそ、ご自身や皆さんで考える時間が大切ではないでしょうか。様々な場所に顔を出す「無駄かもしれない」という出来事と、仲良く付き合っていきたいですね。

– 次回の開催について

6月28日(火)に、妙行寺門徒会館にて予定しております。6月1日にたにやま哲学カフェのホームページ ＋ フェイスブックでお知らせさせていただきます。是非皆様のご参加をお待ちしております！